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犬連れへんろ*二人と一匹のはなし*

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2008年 02月 01日

【番外編】そのとき歴史が動いた!

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 今から15年ほど前、私たちが、はじめてお遍路をしたときは、マイカーを使っての車遍路でした。ガイドブックを見ながら、そして、道の案内看板を確認しながら、お目当てのお寺を探して、納経をいただく。まるで、双六(すごろく)を楽しむように、チェックポイントを通過しながら、見知らぬ町、はじめてのお寺を楽しんだものです。そして、慣れてくれば、1週間で88ケ所全部をまわりきれるようになり、ガンガンスピードアップ♪ でも、ちょうどその頃、車の中から、ふと外を眺めると、歩いてお遍路をしている人が結構いらっしゃることに気づきました。はじめはその都度「わぁ、歩いてるお遍路さんがいるよ!」なーんて、車から眺めていただけでしたが、沢山のそんな人を車で追い越していくうちに、何だか、この歩き遍路さん達が、羨ましくなって来たのです。

【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14131047.jpg若い人も、お年寄りも、そして一人だったり、ご夫婦連れ、グループなど…。最初は「定年後の人や学生さんはいいよね~。休みがたっぷりあるから、歩いて回れる余裕があってさ。」などと、憎まれ口をたたいていたのですが…、どうも、その人たちを観察していると、疲れた足どりでも清々しい表情で、日焼けした顔を誇らしげに歩いている、う~ん、なんか悔しい。。。羨ましい。だんだんと、私たちも歩いてみたい…そう考えるようになってきました。
【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14155558.jpg

①「いつかは歩いてみたいねぇ」が
②「はなと一緒に歩きたいねぇ」となり、
③「はなが生きているうちに、歩いてお遍路できるかなぁ」となってくると、もう
④「少しずつでもいいから、はなと一緒に歩きたいんだよぉ!」と、胸が高なってきました。
そして、そんなふうに感じるようになった、ある日のことです。

【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14191344.jpg ついにその時は、やってきました。
 車遍路の割に、上から下まで真っ白け、徹底した白装束の私たちが、お寺の本堂で丁寧に般若心経を唱え終わり、振り向いたとき、そこに立っていた、ひとりの歩き遍路の若者が、ツカツカ…と歩み寄って来ました。
そして、「お接待です。あなたたちを気に入ったので、受け取って下さい」と、ニッコリ笑って一枚の五百円玉を差し出したのです。
どひゃ~!「き…気に入ったって何?なんで?」 だって、歩き遍路の若者から、お接待をもらうなんて、アベコベですやん!「私たち、歩きじゃありませんから…」と一度は断ろうとしたのですが、何しろ、この若者のまっすぐな目に圧倒されて、ついにそのキラキラと輝く五百円玉は、私の手のひらに、静かに降り立ちました。***「むむむぅ…、これはもう本当に歩くしかない…」と思い立った瞬間でした。

【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14213883.jpg そして、こうして思い立ってしまえば、ほら、我が家の家訓「即実行」(笑)!憧れの歩き遍路をするときがやってきたのです。“二人と一匹、休み毎に、歩ける所まで歩く”という「区切り打ち」(=少しずつ区切って、数年がかりで一周を歩くこと)スタイルで、今でも、ぶっつけ本番の犬連れ野宿旅を続けています。


【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14235880.jpg一つの旅ごとに、新しい発見や出会い、そして、思いがけない再会などもあり…、毎回が忘れられない珍道中。だからこそ、お遍路の旅って、なかなか止められないのですよね~。
こうやって、私たち二人と一匹の歴史は作られていったのでした^^

【番外編】そのとき歴史が動いた!_c0049299_14241676.jpg


【お知らせ】横浜に、飼い主さんから放棄された、ハスキーのべんちゃん(17歳)がいます。
ぜひ、こちらをクリックして、ご覧ください。

※ べんちゃん、新しいご家族が決まりました。良かったです^θ^

by inuzure | 2008-02-01 14:36 | ■連載シリーズ


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